
建築の巨匠たち #01|ル・コルビュジエ
お世話になっております。
10月になりました。朝晩はかなり過ごしやすくなったように思います。
阪神タイガースと読売ジャイアンツが優勝争いをしています。よく考えると、この2チームが終盤まで優勝争いをしている記憶が、あまりなくて興味深く観戦しています。
個人的には、阪神を応援しているので頑張ってほしいです。
さて、今日から趣を変えて世界のすごい建築家にフォーカスしたいと思います。
記念すべき第1回は、建築に縁のない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか。ル・コルビュジエ について書いてみたいと思います。
近代建築の巨匠 ル・コルビュジエ
ル・コルビュジエ(1887〜1965)は、スイスに生まれ、主にフランスで活躍した建築家です。
近代建築を代表する人物のひとりで、現在の住宅や建築にもつながるさまざまな考え方を提唱しました。
新しい時代の建築を考えた人
コルビュジエが活躍した20世紀前半は、鉄筋コンクリートなどの新しい建築技術が広がっていった時代です。
それまでの西洋建築では、石やレンガなどでつくられた壁が建物を支える重要な役割を持っていました。
一方、柱と床で建物を支える鉄筋コンクリートの構造を利用すれば、壁の位置に縛られず、より自由な間取りや窓をつくることができます。
コルビュジエは、こうした新しい技術を積極的に建築へ取り入れていきました。
「近代建築の五原則」
コルビュジエを語るうえで有名なのが、1920年代にまとめた**「近代建築の五原則」**です。
・ピロティ
・屋上庭園
・自由な平面
・水平連続窓
・自由な立面
建物を柱で支えることで1階部分を開放したり、構造を担う柱と壁を分けることで間取りや外観を自由にしたりする考え方です。
こうした特徴を分かりやすく見ることができる代表作が、フランスにある「サヴォア邸」です。
1931年に完成した住宅で、白い外壁や水平に伸びる窓、建物を持ち上げるようなピロティなど、近代建築の五原則が随所に取り入れられています。

サヴォア邸(Photo: Wasily / Wikimedia Commons / CC0)
人の身体から建築を考える「モデュロール」
コルビュジエは、建物の形だけでなく、人が心地よく感じる寸法についても研究しました。
そこで生み出されたのが「モデュロール」です。
人間の身体寸法をもとに、黄金比などを組み合わせてつくられた独自の寸法体系で、建物の天井高や家具、建具など、さまざまな設計寸法を決めるための基準として考案されました。
有名なのが、身長183cmの男性が片手を上げた姿を基準にした図です。
「建物に人を合わせる」のではなく、人の身体を基準に建築の寸法を考えるという発想でした。
住宅でも、キッチンの高さや階段の寸法、家具の大きさなど、人の身体と寸法の関係は暮らしやすさに大きく影響します。
モデュロールは、建築と人間の身体との関係を考えたコルビュジエの代表的な考え方のひとつです。
日本にもコルビュジエの建築があります
実は、日本でもコルビュジエが設計した建築を見ることができます。
東京・上野にある国立西洋美術館です。
1959年に開館した建物で、日本に現存する唯一のコルビュジエによる建築作品です。
2016年には、国立西洋美術館を含む7か国17作品が「ル・コルビュジエの建築作品」として世界文化遺産に登録されました。
現代の住宅にもつながる考え方
コルビュジエの建築がそのまま現在の住宅になったわけではありません。
それでも、構造と間取りを分けて考えることや、光を取り込みながら開放的な空間をつくること、そして人の身体を基準に寸法を考えることなど、彼が追求した考え方には現代の住宅にも通じる部分があります。
100年ほど前に考えられた建築を見てみると、普段何気なく見ている住宅や間取りにも、長い建築の歴史がつながっていることが分かります。
今日は、コルビュジエについて書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Kuraoka
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