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pal stage

快適な室内の空気環境

朝夕めっきり冷え込んで、いよいよ秋も終盤といった気候になってきましたね。

 

これからの季節、空気の乾燥とともに流行が懸念されるのがインフルエンザ。

 

 

今年は家族3人で予防接種の予約をしています。

 

インフルエンザウイルスは、温度と湿度が共に低い環境で、より活発化することが知られています。
秋や冬は低温低湿の外気の影響で、建物内も湿度が低く乾燥します。

 

 

さらに、室内では暖房の影響で益々乾燥する傾向にあります。

まさにウイルス好みの環境になるわけです。

 

逆に湿度の高い環境に弱く、21℃の室内で湿度65%の状態を16時間保てば、99%ウイルスの増殖力や感染力を奪うことができるという研究結果も出ています。

ただ、2019年の医学雑誌に掲載された論文では、カナダの疫学データを解析した結果として、通常湿度として表現されている相対湿度は、確かにB型インフルエンザは低いほど感染が活発化しますが、A型インフルエンザはむしろ高いほど感染が活発化する、という結果になっているそうです。

どうなのでしょうね?

湿度が低いとインフルエンザが流行し易くなる理由は、ウイルスが活発化するという以外にもあります。

それはどういうことでしょうか?

 

空気が乾燥していると、ウイルスはホコリと共に舞い上がり、人に感染しやすくなりますが、加湿し水分量が多いと、ウイルスは浮遊することができず活性も低下します。

 

また、人間の気管支や粘膜には「絨毛」という細かい毛があり、それが、付着した異物を体の外に排出する「絨毛運動」という働きをしていまが、この「絨毛運動」は、湿度が低いと、粘液量の低下ともに低下し、喉や鼻の粘膜が弱ることで感染が起こりやすくなります。

 

 

これらのことから、乾燥は呼吸器感染症には大敵だということがわかります。

 

これからの季節を住まいの中で快適に過ごすためには、室内の空気環境(温度と湿度)をコントロールする必要があります。

 

では、
快適な空気環境とはどのようなものでしょう?

 

室内の空気の質を表すものにIAQ(indoor air quality)があります。

 

厚生労働省が決めたIAQガイドラインが対象としている物質には、”二酸化炭素”、”一酸化炭素”、”粉塵”と厚生労働省指定のホルムアルデヒドなど13の化学物質です。

また、建築物環境衛生管理基準(高い水準の快適な環境の実現を目的とした基準)では、室温は17〜28℃、湿度は40〜70%とされています。

つまり有害物質が基準値以下で温度と湿度がこの範囲内にあるときが快適な空気と言えるのです。

 

空気の温度と湿度を快適に保つことで、ウイルス以外にも健康の害となるカビ・ダニなどから身体を守ることができます。

では、快適な温度と湿度を保つにはどうしたらよいのでしょう?

 

空気の中に含むことのできる水分量は決まっています。

空気中の水分量は気温が低くなると減少し、気温が高くなると多くなります。

日本の冬は特に乾燥しますよね。

外気温6.3℃、湿度は43%前後と聞くと、そんなに乾燥しているように思えませんが、実際には違います。

冬の屋外で、湿度が43%の時の空気中に含まれる水分量は、水蒸気量 = 飽和水蒸気量 × 湿度という計算式で計算されるため、この空気1kg中に含まれる水分量は2.5gしかありませんので、実際はとても乾燥しています。

 

さらにこの空気を20度まで暖めると快適な温度になりますが、水分量は変わらないので、湿度は17%ということになってしまいます。

なので、室内の方がより乾燥していると感じるのです。

 

 

これではお肌も喉も乾燥してしまいますよね。

 

 

私の大嫌いな静電気も発生してしまいます😢

室内の乾燥対策には「加湿器」を使う、ことが一般的ではありますが、今度は結露が気になってしまう・・・💦

 

 

 

そこで、

家自体を高気密・高断熱とし、さらには調湿機能のある建材(無垢材や珪藻土、漆喰)を使用したで家を建てることをお勧めします。

 

漆喰や珪藻土、木を使った家の良さ、効能については、以前のブログをご参考に・・・

 

木の家

 

住宅まめ知識 -漆喰と珪藻土 -

R.

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