ビーバームーン
昨夜はビーバームーンでしたね。
ご覧になりましたか?
iPhoneではあまりきれいに撮れませんでした。
野口聡一さんが宇宙から撮影した月がTwitterにupされ、話題になっています。
ところで、満月にはたくさんの名前があるのをご存知ですか?
ちょっと調べてみました。
ネイティブアメリカンは昔、季節の移り変わりの満月を節目にして農作業や狩猟など生活の目安にしていた為、満月には月ごとに違った名前を付けていたそうです。
1月:ウルフムーンWolf Moon(狼月)
真冬、食糧がなく飢えた狼の遠吠えにちなんだ名前です。
2月:スノームーンSnow Moon(雪月)
北アメリカの2月は雪が多いことからスノームーンSnow Moon(雪月)という名前がついています。
3月:ワームムーンWorm Moon(芋虫月)
雪が解け、日が地面にあたり地中も暖かくなるころに、ミミズが地中から出てきて地面を這うころを例えているんだそうです。
4月:ピンクムーンPink Moon(桃色月)
開花の早い野花、ピンク色のフロックス(phlox)にちなんでいるそうです。
5月:フラワームーンFlower Moon(花月)
たくさんの花が咲く時期ですものね。
6月:ストロベリームーンStrawberry Moon(苺月)
北米では6月に野苺の収穫が行われます。
7月:バックムーンBuck Moon(雄鹿月)
buckとは、雄鹿のことを指します。雄のシカは毎年ツノが生え替わります。生えてくる時期が7月なので、ネイティブアメリカンたちは7月の満月にこの名前を付けたそ
うです。
8月:スタジェンムーンSturgeon Moon(チョウザメ月)
五大湖などで獲されたチョウザメの豊漁を願って名付けたそうです。
9月:ハーベストムーンHarvest Moon(収穫月)
これは作物を収穫する時期、秋分後の満月のことをこう呼びます。
10月:ハンターズムーンHunter’s Moon(狩猟月)
夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月である為だと言われています。
11月:ビーバームーンBeaver Moon(ビーバー月)
諸説ありますが、ネイティブアメリカンがビーバーを捕らえるための罠を仕掛ける時期からこの名前がついたと言う説と、ビーバーが越冬のための巣作りに取り掛かる時
期だからという説があります。
12月:コールドムーンCold Moon(寒月)
その名の通り本格的な冬の月です。
このような一か月ごとの名前以外にも、色々聞きますよね。
例えば、
ブルームーン
1ヶ月に2回満月があるとき、2回目の満月をBlue Moon(ブルームーン)と呼ばれます。
ブラッドムーン
皆既月食の時、月が地球の影に隠れることで月が赤く見える現象。
スーパームーン
スーパームーンという言葉は、天文用語ではなく、占星術からきた言葉だと言われています。月と地球が楕円軌道において一番近くなったとき、地球から見て月が一番大
きく見える現象のことを言います。
マイクロムーン
スーパームーンとは逆の、地球から見て月が一番小さく見える現象の事を言います。
日本ではこのように1か月ごとというよりも、月の満ち欠け(月齢)によって名前が付けられていますね。
新月から順に、繊月(せんげつ)→三日月(みかづき)→上弦の月(じょうげんのつき)→十日夜の月(とおかんやのつき)→十三夜月(じゅうさんやづき)→小望月(こもちづき)→満月→十六夜(いざよい)→立待月(たちまちづき)→居待月(いまちづき)→寝待月(ねまちづき)→更待月(ふけまちづき)→下弦の月(かげんのつき)→有明月(ありあけづき)→三十日月(みそかづき)
こうしてみると、「待つ」という言葉がたくさん使われていることに気付きます。
現代と違って夜の闇が深かった昔の人々にとって、月明かりはとても大切なものだったに違いありません。
月には多くの人が魅せられ、憧れもあったのでしょうね。
兜に三日月があしらわれている伊達政宗も「「曇りなき心の月を先だてて 浮世の闇を照らしてぞ行く」と詠んでいます。
また、平安時代の和歌にも月が多数詠まれています。
夜でも明るいのが当たり前のようになった今でも、やっぱり月は美しく魅力的だと感じます。
次は12月30日のコールドムーンですね。
月光を浴びて運気をあげることにします(笑)
R.