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pal stage

障子って意外と優秀です。

昔から日本の住宅で愛されてきた障子。

 

「障子といえば和室」というイメージがありますが、洋室に使うのは変でしょうか?

 

実は障子は意外と優秀です。

洋室のリビングにだって良く合います。

 

 

 

 

まず、スッキリとして圧迫感がありません。

布製のカーテンと比べて埃が付きにくいので、アレルギーの原因にもなりにくく、洗濯の必要がありません。

 

また、外からの強い光をふんわりと広げ、優しい明りへと変えてくれます。

室内の明かりも障子に反射し、美しい陰影を醸し出します。

 

さらに、大きな特徴として防音、断熱の効果が高いということがあげられます。

 

 

熱貫流率(単位はW/m2K)によるカーテンとの比較をみてみると、

(『住宅の省エネルギー基準の解説』より)

 

熱貫流率とは、熱の逃げやすさのことで、以下は室内外に1℃の温度差がある場合に、相当面積当たりどれぐらいの熱が逃げるかを示しています。

 

障子の熱貫流率: 5.5

カーテンの熱貫流率:10

(上部はカーテンボックスまたは天井に取り付けられ、下は床まで届いている場合)

カーテンの熱貫流率:12.5

(上部または下のみが上記の形となっている場合)

単体ガラスの熱貫流率:6

複層ガラスの熱貫流率:~3

となっており、カーテンと比較すると障子の方が熱貫流率(熱の逃げやすさ)が低いことがわかります。

カーテンは本来、床にくっつくまでたらして、隙間がないようにしなければなりません。

でも、多くの家では床から数cm上げているのが現状ではないでしょうか。

 

障子の場合は桟があるためちゃんと密閉できるので、そのぶん断熱効果は高いと言えます。

 

このように障子はけっこうな断熱効果を発揮します。

窓と障子の間にできる空気の層がその理由です。

 

それでも、障子にはつきものの貼り替えが面倒だと思ったり、小さな子供やペットがいるお宅では破れれてしまうんじゃないかと、設置を躊躇してしまいがちですよね。

 

 

でも、今は昔ながらの和紙でできたものだけでなく、ビニロンやレーヨンなど化学繊維を混ぜ込んだもの、パルプ製、プラスチック製など色々な種類のものがあります。

 

プラスチック障子紙は和紙を薄い塩化ビニール2枚の間に挟んだもので、触った感じは薄いプラスチック下敷きのような感じですが、塩化ビニールは透明ですので、見た目は和紙の障子紙とほとんど同じです。

 

プラスチック障子紙のメリットは、破れにくい、汚れても水拭きができる、日焼けしにくい、などです。

デメリットは、値段が高い、通気性が悪い、といったことです。

ですが、通気性が悪いというデメリットは、考え方を変えると断熱性にすぐれているとも言えます。

 

築22年目の我が家にはカーテンよりも障子の方が多いのですが、これまで1度も貼り換えたことがありません。

 

 

ちょっと汚れて来たかな・・・と思ったら水拭きします。

もちろん桟には埃がたまりますが、お手入れも簡単で便利です。

今でも十分綺麗ですよ。

 

 

R.

 

 

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