トイレの話ーその2ー
以前、ブログの中で、快適な空間を創ってトイレ「こもりすと」になる話を書きました。
今日は、トイレの位置の話です。
皆さんのお宅のトイレはどこにありますか?
日本では昔、トイレは汲み取り式だったため、玄関や客間から一番遠い、北側の奥に配置されることが一般的でした。
以前、ブログにも書きましたが、田舎の祖父母の家では家の外に面した渡り廊下の先にトイレがあったため、子供の頃は一人でトイレに行くのが怖かった記憶があります。
今ではトイレは脱臭など様々な機能が付いているため、リビングやダイニングの近くであっても特に問題はないように感じますが、来客時には音が気になったりすることもありますよね。
また、歳をとると夜中にトイレに起きることも多くなり、寝室に近い方が便利だと感じます。
逆に小さなお子さんがいる場合でも、トイレに行く回数は多くなりますし、外出からか帰宅後すぐに行けるようにと玄関近くに設置するケースもあります。
それ故、1階、2階にそれぞれトイレを設置する方がほとんどです。
さらに、家相や風水を気にされる場合、北東は鬼門にあたり、この場所にトイレを設置するのは良くないとされますが、これは、北東は家の中でも特に日当たりが悪く、また寒いので、衛生面や、健康面から良くないとされたことが始まりだと言われています。
これも、現在の衛生環境や建物自体の断熱性の向上を考えると十分に対応可能だと言えます。
いずれにせよ、トイレは家のどの位置からもアクセスが良いのが一番だと思います。
間取りの打ち合わせをされる時、リビングや収納の広さなどの優先順位が高くなり、ついついトイレは後回しになってしまいがちです。
でも、毎日何度も使うトイレ、使いやすい場所で、使いやすいスペースを確保し、居心地の良い空間にしたいですね。
R.