思い出を刻む家
今年の夏休みは、どのようにお過ごしですか?
多くの人がお盆の帰省も自粛されているのではないでしょうか。
子どものころ、毎年夏休みを過ごした祖父母の家・・・
田舎の家は玄関を入ると広い土間があり、ちょっと薄暗くて土や木や草やお線香の入り混じった独特の香りがする。
クーラーはなくても扉を全部開け放して家中を風が吹き抜ける・・・そんな家でした。
ひんやりした廊下で従妹たちとお昼寝をし、井戸で冷やしたスイカを食べる。
夜は蚊帳に入ってお化けの話をし、蝉取りの競争をする・・・
そんな思い出がいっぱい詰まった懐かしい家。
大人になって、久しぶりに訪れたら、
小さい頃は怖かった仏間も、廊下に一度出ないと行けないトイレも、土間の奥のお風呂も、いろんなところに思い出と懐かしさがあふれていました。
自分が育った実家とはまた違った特別な夏休みの思い出です。
私の親にとっては別の思い出が詰まった家だったと思います。
こんな風に、「家」にはたくさんの思い出が刻まれていくものだと思います。
小さな傷や、壁の染みにも思い出があります。
毎日、思い出が刻まれていく大切な空間が、家族にとって一番の場所であるようにとの願いを込めて、家づくりをしていきたいと思っています。
今の子供たちにも、素敵な思い出が増えていきますように・・・
R.