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シロアリ予防について

戸建て住宅に住むとなると、色々気になることがありますよね。

最近、よく聞かれるのが「シロアリ」のこと。

 

 

そこで、シロアリについてちょっとご説明しますね。

シロアリって「アリ」の名がついていますが、よく見かける「蟻」は翅はなくてもハチ目の昆虫で、シロアリはゴキブリ目シロアリ科の昆虫です。

 

それだけでも気持ち悪いですよね~?

 

どちらも女王蟻を中心としたコロニーを形成するのですが、シロアリは世界で最も長寿の昆虫とされ、30~50年も生存するものもいるそうです?

 

世界のシロアリには色んな種類のものがいますが、日本で駆除の対象になっているシロアリは主に2種類います。

イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」です。

 

 

 

イエシロアリとヤマトシロアリは生息地域や羽アリになる時期が異なります。

ヤマトシロアリ: 4〜5月(ただし沖縄2月、東北・北海道6月頃)の昼間。
イエシロアリ:5〜7月の夜に群飛して電灯に飛来。

 

主に温度が大きく関係すると言われていますが、国土交通省が平成25年に行った調査によると、シロアリの分布は気候の長期的な変動によって拡大しつつあることが報告されています。(https://www.mlit.go.jp/common/001192969.pdf

 

こ、怖い??

 

ヤマトシロアリは枯れ木の中に巣穴を作って生活しています。

 

巣穴は網目状になった孔の連続からなり、シロアリはその周辺を食べながら巣を広げていきます。

場合によっては表面に木くずを積み重ねたトンネルを造ってその中を移動します。

 

一方、イエシロアリは地下に穴を掘り、木くずや土でかためられた大きな巣を作り、この中に女王がいます。

この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食べるので木造家屋などでは大きな被害が出ます。

 

 

イエシロアリはIUCN(国際自然保護連合)により、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されているほどです。

 

見かけたら、家にある殺虫剤をスプレーしたくなりますが、羽アリが家の床下に潜ってしまうだけです。

 

大量に発生した羽アリを自分で退治するのは、一時的な対策です。

シロアリ被害を解消したわけでも、原因が取り除かれたわけでもありません。

シロアリは巣を壊滅させないと駆除する事は困難なのです。

 

そうなってしまったらどうすればよいのでしょう?

 

駆除を専門とする業者が多く存在します。

多くはシロアリ薬剤を柱の食害部分に直接注入したり、周りに散布する方法で駆除されます。

 

 

 

でもこれは不幸にもシロアリが発生してしまった場合の対策です。

 

新築で家を建てる場合には、予防することが大切です!

 

では、どのように?

 

まず、建築基準法には「防蟻処理」(ぼうぎしょり)を行うことが定められています。(北海道・青森県を除く)

 

防蟻処理には、いくつかの方法があります。

土壌処理=シロアリの侵入経路となる地面(土中)に薬剤を散布、防蟻層をつくる

木への処理=木材の表面に薬剤を塗る。最初からシロアリの嫌う成分を塗る加工をしている木材を使用する

ベイト工法=床下部分のベタ基礎部や庭などに、シロアリが好むエサ(駆除剤入り)を設置、巣に持ち帰らせてシロアリの繁殖を防止する

 

パルステージでは以下のような予防(防蟻処理)を行っています。

 

土台部分

「ひのき」や「ひば」等の耐腐、耐蟻性能のある木材を使用する。

 

基礎工事

べた基礎(基礎の地盤を全てコンクリートで覆う基礎工事の事)とし、さらに、立ち上がりの部分も隙間なくコンクリートで覆うことでシロアリが家の内部に侵入することを防ぐ。

防湿シート

断熱シート

コンクリートによるべた基礎

立ち上がりもコンクリートで

 

 

構造体の木部

断面寸法が大きなものを使用し、防蟻薬剤を塗布する。

※平成15年7月に建築基準法が改正され、シックハウス症候群を誘発する可能性のある有機リン系薬剤は使用禁止となっています。

 

 

 

危機管理にはまず予防が大切ですよね。

いわば、家に使うマスクみたいなものですかね(笑)

 

R.

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